築地か豊洲か?東京の魚市場の実用ガイド
旅行者からよく、どちらの魚市場に行けばいいかと聞かれます。正直に言うと、2つはまったく別の体験です。築地は食べる場所で、豊洲は取引を見る場所です。古い卸売市場は2018年に築地から豊洲へ移転しましたが、旧市場の周りの小売の通りは残りました。今日「築地」と言うとき、多くの人が指しているのはその部分です。

手短にまとめると
- 朝食、おやつ、屋台の食べ歩きをしたい? 午前中の半ばに築地場外市場へ行きましょう。
- マグロのせりを見たい? とても早く豊洲市場へ行きましょう。できれば、下段の見学デッキの抽選に当たっておくとよいです。
- 午前中だけ時間がある? 5時30分ごろに豊洲から始めて、電車で銀座方面へ戻り、店がすべて開いたら築地で2回目の朝食をとって締めくくりましょう。
どちらの市場も卸売の日程に従うので、日曜日、祝日、多くの水曜日は閉まっているか、ひっそりしています。細かい休業日のパターンは毎月変わるので、特定の日に行く計画を立てる前に、公式カレンダーで確認してください。
築地場外市場:食べ歩きでめぐる
場外市場は、狭い路地が格子状に広がり、約460店が並んでいます。魚屋、包丁店、お茶屋、漬物屋、その場で食べられる食べ物を出す小さなカウンターがあります。銀座からは歩いてすぐです。都営大江戸線の築地市場駅と、東京メトロ日比谷線の築地駅が、どちらも数分の距離にあります。浅草からは、都営浅草線が東銀座まで直通していて、そこから歩いて行けます。
行く時間
午前9時から13時ごろを目安にしましょう。多くの店は朝食の時間に合わせて開き、路地は昼前にいちばん混み、多くの屋台は午後の早い時間に片付けを始めます。売り切れ次第閉める店もあります。市場の休日は、一部の店は開いていますが、営業時間が短くなり、選べる店も少なくなります。場内の「魚河岸」の建物にある一部の食堂は、ほかの店より早く開くので、豊洲から直接来る人には便利です。
何を食べるか

- 玉子焼き。 甘い巻き卵焼きで、串に刺したものや、ブロックで売られています。何代も続けて作っている店がいくつもあり、最初の一口にぴったりです。
- 朝食の寿司や海鮮丼。 市場のあちこちにあるカウンターでは、にぎり寿司や海鮮丼のセットを出しています。値段の幅は広いので、座る前に店の外の掲示を読みましょう。
- 焼き魚介。 ホタテ、エビ、ウナギを注文を受けてから焼き、醤油とバターをかけることが多いです。
- あらゆる形のマグロ。 赤身、トロ、炙りの串、そして小さなフードコートのカウンターのマグロ丼があります。
- 牡蠣とウニ。 旬のもので、値段も季節によって変わり、たいてい1個単位で売られています。
- 持ち帰り。 鰹節、昆布、緑茶、台所用の包丁が定番の買い物です。包丁店では、名前を彫ってくれることも多いです。
現地のルール
場外市場では、歩きながら食べることは禁止されています。買った店の前にあるカウンターやスペースで食べ、ゴミはその店に返しましょう。公共のゴミ箱はほとんどないからです。路地は狭く、業務用の車も通るので、大きなグループや荷物は通路から離れてください。多くの店は現金のみです。必要と思う以上に、小銭と1,000円札を多めに持ちましょう。
混雑を避けるコツ。 平日の11時には、メインの路地は肩がぶつかるほど混みます。開店時間に近いうちに着き、まずは脇の路地から回って、混み合う角に向かいましょう。
豊洲市場:取引を見る
豊洲は、埋め立て地にある近代的な閉じた施設群です。路地の市場ではありません。来場者は高い通路を歩き、ガラス越しに作業をしている床を見下ろします。思ったよりきれいで静かで、早く来るだけの価値があります。ゆりかもめに乗り、市場の建物に直結している豊洲駅で降りましょう。ゆりかもめは新橋駅から出ていて、約30分です。
市場は、通路でつながれた別々の建物に分かれています。水産卸売場棟でマグロのせりが行われます。水産仲卸売場棟には、ほとんどの飲食店と、台所用品、乾物、お土産の商店街があります。もう1つの建物では、青果を扱っていて、独自の展望デッキがあります。屋上の庭園からは、湾の景色が見渡せます。見学エリアは一般に朝5時に開き、ほとんどの活気は昼前に終わります。

マグロのせりを見る2つの方法
1. 下段の見学デッキ(抽選)。 1日あたり約100人だけが、せり場に近いデッキに入ることができます。低い仕切りがあるだけの場所です。枠は、豊洲市場の公式サイトで行われる無料のオンライン抽選で決まり、先着順ではありません。申し込みは、通常、訪問の1か月前の短い期間に始まり、希望日をいくつか選べます。結果はメールで届くので、迷惑メールフォルダも確認してください。当日は、せりが始まる前に集合場所に十分早く着く必要があり、写真付きの身分証の提示を求められることがあります。パスポートを持参しましょう。遅れると枠を失うことがあります。申し込みの期間、人数の上限、受付時間は公式の抽選ページに定められていて、変更されることもあるので、申し込むときによく読んでください。
2. 上階の見学通路(予約不要)。 抽選に外れても、1階上の窓の内側にある見学通路から見られます。無料で、5時ごろに開きます。距離は遠く、窓越しになりますが、凍ったマグロが並ぶ様子、買い手が魚の切り口の尾を確認する様子、競りの人がベルを鳴らして値を叫ぶ様子は見られます。ガラスの前の場所を取るには、早めに来てください。
せりは通常5時半ごろから6時半ごろまで行われ、取引の少ない日は短くなることもあります。7時に着くと、空っぽの床しか見られません。
抽選にお金を払ってはいけません。 申し込みは無料です。参加するだけで料金を求めるサイトは無視してください。デッキへの入場を含む有料ツアーは存在しますが、予約する前に、何が含まれているかよく確認してください。
豊洲で食べるもの
市場内では約40店の飲食店が営業していて、そのほとんどは仲卸売場棟と管理棟にあります。寿司がいちばんの目玉で、有名なカウンターには夜明け前から長い行列ができることがあります。生魚に飽きたら、ラーメン、カレー、とんかつ、シンプルな定食もあります。ほとんどの飲食店は市場の営業時間に合わせて、早く開いて昼過ぎには閉まります。市場の休日には閉まる店も多いです。

市場の隣には、2024年に開業した複合施設、豊洲千客万来があります。江戸の街並みを模したお店で、数十の海鮮の店や軽食の屋台が並んでいます。また、無料で使える屋上の足湯もあります。こちらの店は遅くまで営業していて、市場が閉まっている日も開いていることが多いので、日曜日の代わりの予定として便利です。
計画のヒント
- まずカレンダーを確認。 どちらの市場も、卸売の休日は同じです。確認せずに水曜日に豊洲へ行く計画を立てるのは、私たちがよく見かける最も多い失敗です。
- 早く着いて、昼前に帰る。 どちらの市場も、午後にゆっくり行く場所ではありません。
- 現金を持ちましょう。 特に築地では必要です。豊洲のレストランはカードが使える可能性が高いですが、全部が使えるわけではありません。
- 荷物は少なめに。 どちらの市場にも、スーツケースを置くスペースはほとんどなく、築地の路地は狭いです。駅のロッカーを使いましょう。
- 作業エリアを尊重しましょう。 豊洲では、見学エリアの中にとどまり、ガラスにフラッシュをたいてはいけません。築地では、配送のカートが通るときは脇によけましょう。
食べることを中心にした1日なら、昼食には東京のラーメンガイドを、夜には居酒屋と横丁を組み合わせてください。市場の午前中が旅行全体のどこに収まるかは、東京3日間モデルコースをご覧ください。
行く途中で市場のカレンダーを確認しましょう
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